2年半でそこそこの英語運用能力がつくようになったまでのまとめ

一から英語学習をはじめて、ほとんど国内で4技能でそこそこの実力をつけるまでに至ったその方法、所感などの記録。TOEIC指南、ハック記事が跋扈する中、私のアプローチの仕方は少し人と違ったところもあったので、誰かの参考になればいいなと思ってまとめました。*1  こういう方法論は巷にいくらでもあるので、焼き直し箇所が多いかもしれません。主に、将来的に実践的な英語話者を目指す人向けに書いています。長いです。24,000文字あります。


目次

  1. はじめに
  2. 1-1.著者について / 1-2.要旨3点 / 1-3.著者の実力変遷
  3. 勉強方法
  4. 2-1.非・対人 / 2-2.対人 / 2-3.試してみたが続かなかったこと
  5. TOEICについて
  6. 3-1.重要点 / 3-2.点数別解説 / 3-3.パート別解説
  7. 英語を使えるようになると、どうなる?
  8. 未編集
  9. やる気がでる、読み物おすすめリンク集





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1.はじめに

1-1.著者について

学部卒、機械系エンジニア。国外在住歴なし、初の海外は24歳。海外渡航は年に1~2回。高校から工学畑一本できたので、受験英語はやっていない。学校の英語の授業自体は別に嫌いじゃなくて、そこそこ成績はよかったように記憶している。開始時、文法的な基礎能力はごくごく凡庸なレベル。27歳まで万年TOEIC500未満、2010年12月から学習を開始して、2年半でTOEIC920到達。この間、TOEICの勉強はほとんどしていない。具体的な学習方法は3章にて記述。

追記:その後にTOEIC950取得第188回TOEICテスト結果(4KIC8) - You go yojik

1-2.要旨3点

長くなりそうなので、本題に入る前にまずここに言いたいこと3点を書くことにします。

  • 長期戦必至。だからこそ自分の好きなこと、楽しいことと関連づけよう
身も蓋もないが、1から始める人がそこそこの運用能力(下表参照)がある英語話者に到達するためには、自身の経験からなぞらえて最低でも2年はかかると思う。*2 何年も"勉強"をし続けるという、そんな修行に近いことはよっぽど強靭な意志がない限り、常人には厳しい。そもそも英語と日本語は言語的に遠すぎる。だからこそ、好きで、自分が楽しくなれる方法を自分で見つけて、そこにコミットしよう。

とにかく続けて、長い時間をかけて量をこなすことが大事だ。対時間効果とか、方法論とかそういう横道は考えないほうがいい。毎日じゃなくていいので、とにかく続けることだ。そしてジミジミと続けるためには、自分にかかるストレスを少なくしないと難しい。ストレスを少なくするには、自分の好きなこと、興味のあることにリンクさせると楽になれる。加えて、自分のレベルから見て、少しだけ負荷があるものが続けやすい。

おススメとして、インターネットをフルに活用しよう。もうここには学習に必要な殆どのものが詰まっている。日本人が98.3%* を占めるこの島を飛び越えて、海外の人とコンタクトできる。ニュースから便所の落書きから、素人お手製の料理番組まで、コンテンツは自分から掴みにいけば少しの検索労力で何でもござれだ。且つ、ほとんどが無料で享受できる。貴方のレベルが少しずつ上がっていくにつれ、ぐんぐんと扱える幅が広がってきてどんどん楽しくなってくる。

想像だにしなかった、嬉しい副作用が現れるかも知れない。(詳しくは2章) たとい外人と知り合う機会がなくても、もうオンライン英会話が価格破壊を起こしている。日本語で解説された教材を机上でネチネチとページをめくる時代は、もう終わりに近いんじゃないだろうか。naked newsをひたすら見続けているエッチな友達もいれば、レアジョブ一本でかなり話せるようになった後輩もいる。フレンズを全シーズン見まくって、会うたびオススメしてくる愉快な同期もいる。皆に共通しているのは、自分が好きで、苦にならないメソッドを見つけて続けていることだ。


因みに、ここでいうそこそこの運用能力とは、独断と偏見で以下の表を想定している。

喋り 自分の頭の中の言いたいことを70%程度、間違いを含みながらも中学生レベルのシンプルな文で、そこそこ流れにのって説明できる。途中で表現に詰まったり、相手の言っていることが聞き取れなくても、すかさず違う言葉で挽回することができるので、リラックスして臨める。R/L、S/SH/THなどの聞き手の単語認識に不可欠な発音の違いがわかっていて、その発音も完璧ではないが、カタカナ英語でもない。
聞き ネイティブ相手でも、他言語を母語としている人と認識してもらって簡潔な英語をしゃべってもらえれば、速度が多少速くてもついていける。しかしネイティブ同士の会話やニュースは無理ゲー
読み 雑誌や簡単なビジネス書、軽い小説ならば大体言わんとしていることをストレスなく、ざっくりと掴める。勿論わからない単語や表現はまだ往々にして出くわす
書き 文法やニュアンス的に間違っている部分を多々含みながらも、時折調べながら自力で言いたいとこを書き上げることができる。所要時間は英文10行につき15分くらいだろうか。

これぐらいできれば、個人差はあれどTOEICにおいてテクニックを使わなくても、感覚的に850点前後はあると思う。何より、その点数に気後れしない、相応の自信がつく。


  • TOEICは自分の立ち位置を確認するために使い、目的化しない
初中級者の実力を精確に測定するという点で、TOEICは優れたテストだと思う。テクニックを磨けば実力の+100点くらいにはなるのかもしれないが、そういった背伸び目的の努力はやめよう。テストの高点数が最終目的でないのならば余計遠回りだ。就活や昇格、社内留学のチャンスなどの緊急性があるならば勿論話は別だ。TOEICにはライティングとスピーキングがないので、実用的な英語を目指している場合TOEIC一辺倒では使えないのは既知だと思う。スピーキングもライティングも、中学生レベルの文を大量に書き、話し、ほんとうに少しずつ積み増ししていくしか方法はない。
それどころか、苦手意識を植え付ける害にもなりうる。TOEICの点数だけ突出した結果、実際の運用能力と周りの無責任な期待値の乖離が大きすぎて、コンプレックスとプレッシャーになっている人を知っている。

そして、TOEICは高レベルな英語には対応していない。我々大人は難しい言葉も知っているなどと、土壌が違うために直接の比較はできないが、TOEICが900を超えてもリスニング能力はおそらくネイティブの7~9歳レベルと同等かそれ以下じゃないだろうか。スピーキングに至ってはよくてそれくらいか(それだけあれば充分だと思う。流暢性より、内容が大事だ)、鍛えてない場合幼児レベルですらありえる。あくまでTOEICは通過点・実力の確認ツールとして捉えよう。点数が上がれば勿論嬉しいのだが、それだけに固執してしまうと、他に目が行かなくなってしまう。


  • 構えなくても、楽しんでやれば大丈夫。日本のみならず世界中からデジタルネイティブが台頭してくる前に、先にスタートして差をつけよう
インターネットの汎用化で、先にも書いたように学習は非常に敷居が低くなった。これから10年、20年先に社会に出て来る子供たちはどんどん英語能力の平均値が上がるだろうと想像できる。更に、先進国じゃなくても、やる気さえあればオンラインでいくらでも高等教育が受けられる。例えば、750+ Free Online Courses From Top Universities | AE.org
東南アジア諸国の経済躍進が新聞を賑わせて久しいが、将来こういった中進国の所得が増えるにつれ、パソコンやスマートフォンを所有する中間層の英語人口も自ずと増えるだろう。英語だけでなく、中国語を勉強する人も大きく増えるだろう。成長著しいアジア圏において、1998年のアジア通貨危機翌年の各国GDPを1として、2013年(予想)までのグラフを書いた。*3
特筆すべきは、韓国だ。1998年においては日本の25%しかなかったが、日本が匍匐前進を続ける間に、2013年では60%にまで迫っている。韓国の人口構成ピラミッドは、現在40歳後半にボリュームゾーンがあり、大体2030年ごろに今日現在の日本に近付くと思われる。日本が今の人口構成がそのままスライドすることになれば、その頃の日本は更なる高高齢化社会となっている。その15年の間に、経済的な勢力はどう変わっているだろうか。図録▽韓国の人口ピラミッド
さらに、共通語としての英語の地位が高まるにつれ、先端情報(特にニッチな分野)は英語の比率がますます大きくなってくる。今でさえ、ガジェット系の記事なんか横文字だらけだし、wikipediaの記事総数は440万の英語がダントツで1位だ。日本語は88万で、13番手に過ぎない。更に言えば今20~30代の方はその内家庭を持ち、仕事の責任は重くなり、脳は硬直化していき、どんどん学習機会が難化していく。
随分と煽ってしまったが、今のうちに学習がうまいこと軌道に乗れば、まだまだ大丈夫だとも思う。


1-3.著者の実力変遷

お膳立てはここまでにして、次に行こう。2年半の間に著者の英語能力がどう変遷したか、下にグラフを示した。客観性をもたすため、縦軸はTOEICの点数としている。さらに、4つの期間にわけてそのときの詳細を書いていく。




表記方法:期間 / TOEIC点数 / 勉強開始してからの通算月数

  • 期間1 / ~500 / なし

毎年のうち数か月間、会社にて集団型の英会話講習があって、総計40時間くらい参加した。日本文を頭の中で変換してから、なんとか喋っていたと思う。間違えるのがいやで、当てられないように黙っていることが多かった。参加がめんどくさくてサボることも多かった(すみません)。その頃は英語が喋れること自体には憧れはあったものの、あくまで留学したことのある人や極々恵まれた人の特権であって、大人になってからの習得はほぼ不可能なんだろうなー、という認識だった。たまに気まぐれからTOEICの指南本や、基礎単語集を買ったりしたが、当然の帰結として数ページで箪笥の肥やしに。

喋り できない
聞き できない
読み できない
書き できない
慣れ 英文の羅列自体が異世界のものに近く、アラビア語とかと対して変わらない。ストレス感が強いので何をするにしても事前に決意が必要


  • 期間2 / 500->730 / 0->10

気まぐれで英語の勉強をはじめようと思った。ここまでの経験から、机上の勉強では続かないことがわかっていたので、文通相手とかいたらやる気でるかなーと思い、調べた。そこでinterpalsjapan-guideを発見したので登録し、一念発起して真面目にプロフィールや募集文を書いた。意外に沢山の方からレスポンスがあり、必至こいて返信を始めたところからスタート。半年が経ったころ、有名なSteve Jobsの卒業式スピーチを日本語字幕でみて、感銘を受ける。英文では何を言っているか殆どわからなかったもののリズムが小気味よかったので、youtubeからmp3を抜き出して通勤中の車の中でシャドーイングで真似をはじめたところ、楽しくなってきた。後にStanfordのオフィシャルページにスピーチ全文もあることを知り紙に焼きだして、意味を調べ、100回以上車内や風呂でスティーブジョブズになりきったつもりで、一緒に喋った。骨の髄までしゃぶりつくした。同時にjapan-guideで知り合った人と、言語交換目的でskypeで連絡を取りだした。チャットをするときには常に汗汗していたし、びびっていたのでビデオをするのは極力避けた。ほか、自分が子供の頃好きだった映画を英字幕でエンコードし、iPhoneに入れて何度も見て、調べて、時たま真似した。この時点では何をするにしてもわからない事だらけだったが、英語に取り組むこと自体のストレス感が少しずつ麻痺していった。

喋り 至極簡単なフレーズをオウムのごとく多用した。Please say that again?とか、そういうやつ
聞き わかってないけど相槌ばかりしていたような気がする。ニュースとか、ラジオ英会話とかは無理無理
読み わからないが、目を通すことに抵抗を感じなくなった
書き 他人が自分に対して使ったフレーズをそのまま真似して使っていたところ、少しずつ定着してきた。決まり文句は、'Sorry for the belated reply, I have been busy.'
慣れ 少しずつ抵抗がなくなってきた段階


  • 期間3 / 730->850 / 10->22

無対策でTOEIC730をとれたことに大分気をよくして、これもしかしていけるんじゃないの?!と、英語に親しみを感じるようになった。定期的に近所のTSUTAYAに行き、自分が学生のころ好きだった映画を英字幕でエンコードし、iPhoneに入れてよく見直した。フォレスト・ガンプなんかは、主人公の言葉が単純なので、入りやすかった。何より、見ていて楽しかったし、わからない単語を調べるのも苦にならなかった。

フォレスト・ガンプ [DVD]

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映画は10本くらいを見たように思う。interpalsはまだ続けていて、定型フレーズは楽に出て来るため返信にかかる時間が格段に減り、楽になった。他、Steve Jobsの卒業式スピーチから卒業(?)して、Oprah Winfreyのスタンフォード、JK Rowlingのハーバード*4が次のターゲットになった。こちらも含蓄があって、面白いストーリーがあって、感動もできてすぐにはまった。こちらも100回もやれば、30分もあるスピーチを全文おぼえてしまい、音声と一緒に喋るようになった。ただしい発音についてはこの時点ではわかっていなかったが、ここで発音が大分勝手に矯正された。他にも嬉しい副作用があり、スピーチ内ででてくるイディオムやフレーズは会話をするときに自然と使えるようになった。卒業式のスピーチといった真面目なものをここに書いているが、youtubeで色々なものを見て、コメントを読んでいたと思う。また別の項目に書こうと思う。そんな折、japan-guideで知り合った方が日本に1年間交換留学で来ることになり、丁度地域も電車で1時間くらいだったので、月に1度くらいの頻度で飲んだ。主に日本人彼氏のグチを聞く係だったが、発音を直されたり、上の卒業式スピーチの細かいところを教えてもらったり、勉強したフレーズを試しに使ってみて反応を見たり、ここで大分伸びたと思う。日本文化紹介ということで、たまには寺とかも見に行ったりした。この頃、youtubeなどで色々な動画を漁って、コメントを読んだりしていた。TOEIC受験前に公式問題集と参考書を計3冊ほどした。

喋り 言いたいことを言うのに時間はかかるものの、照れや恥じみたいなものが消えた。聞き返しや言い換えなど、簡単なフレーズを駆使できるので、大分楽になった。会話をするときは脳が英語モードに切り替わり、難しい表現や文を使わない中学生レベルの文を大量に生成できるようになった。喋っていると、そのイメージはあるが英単語が出ないときがあり、そのときは「あれって、英語でなんていうんだっけ・・・」と脳内の英和辞書を探る日本語モードに戻るようになった
聞き ゆっくり喋ってもらえれば、大体わかるようになった。この時期に長期出張先で英会話教室に短期入校した。イギリス人の先生にあたって5回ほどレッスンを受けたが、この人の場合は何をいってるのか、終始ちんぷんかんぷんだった
読み TOEICのリーディングパートにて、初めて最後まで読みきって解答できた
書き 喋りと同じで、日本語を使って文を書かないので、簡単な文なら抵抗なくスラスラでてくるようになった。文章にできないことが、対人でとっさに口にでてくるわけがないという当たり前のことがはっきりした
慣れ 英語で喋る夢をよくみるようになった。海外などの英語環境下においては、脳内で英語で考えることが増えた


  • 期間4 / 850->920 / 22->30

ここでの850と920は、運用能力に大分開きがあるかもしれない。何をしていたかよく憶えていない。仕事と私生活が忙しくて映画は見ていない、interpalsは放置、知り合いもとうに帰国済み。ああそうだ、couchsurfingを使って、旅行客をホストしていたくらいだ。ただ、調べものなどで日常的に英文にアクセスするようにしていたと思う。例えばwikipediaを見たら、英語版から目を通すとか。(大概、英語版のほうが記述が詳しく、日本語版はその抜粋の訳だったりする)
会社にて、英会話クラブを立ち上げて人に対して教えることを始めさせていただいた。ここには、920点を超えたあとの能力を書こう。

喋り 海外出張先にて毎日ミーティングを顧客と1時間以上していた。最初の30分は文法的にもそれなりに整然としたことを言えていたが、それ以降は脳がついていけなくなり、英文の生成速度が落ちて決まったフレーズを強引に使うのがおきまりだった
聞き CNN student newsを朝食時に継続的に見ているが、半分~80%ほどが一回で理解ができる。70%程度がわかれば、内容にはついていける。映画は内容によるが、字幕がなければ大概厳しい。ネイティブ向けのあるpodcastにはまりだし、一聴では三割くらいしかわからないので同じエピソードを何度も聴くようになった。
読み 手に取った雑誌・本を躊躇なく買えるようになった。わからない箇所は多々あるが、全体の構造を捉えるのに支障がでるほどでもない。英語圏のブログ、ニュースをよく見るようになった。嫁さんの影響でUgly Betty(アメリカのドラマ)を英語字幕で見たが、字幕さえあれば一回で問題なく、一時停止することなくストーリーを理解できた。
書き とりあえず意味が伝わればいいや、という観点からtheやa、文の繋ぎやフレーズの微妙なニュアンスを気にする余裕がでてきた。これはたまたまビジネスで英文書を作成する機会が増えた所為かもしれない
慣れ 英語を一つのツールとして認識するようになった。もう一つ違う世界を手に入れたといえば大げさだが、日本語の世界と英語の世界を使い分けているという感覚がある

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2.勉強方法

勉強方法は人それぞれあると思うが、教材を用いない範囲で自分がやってきたことを羅列していこう。

2-1.非・対人

  • 映画・ドラマ
自分の好きだった映画をTSUTAYAでレンタルし、英語字幕でコーディングし、パソコンに保存して見た。ポイントは、自分の好きな映画だからストーリーがわかることと、好きな映画だから何度でも見られること。*5 私の場合は、パソコンの画面上にDVDプレイヤーとオンライン辞書二つ並べて、すぐさまチェックできるようにしていた。
参考例
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また、スマートフォンに入れて、移動時や昼休みに時間を見つけては見るようにした。
f:id:yojik25680:20130801114204j:plain:w400

 

  • podcast
無料配信される、色んなジャンルで膨大な量があるが、字幕付きのものがおすすめだ。詳しくは他記事参照。

英語学習系podcast 世界Top20を調べたら、日本だけ変だった - You go yojik
中級からのpodcastのススメ -Freakonomics Radio編- - You go yojik


 

  • youtube
色んな動画やチャンネルがあるので、自分の趣味と関連付けたらいくらでも勉強材料として使えるだろう。日本在住の外国の方の投稿は色んな人がやっているし(例:日本在住のSharlaさんのチャンネル)、ドキュメンタリー系も豊富だ。アニメまである。"subtitles in English"と付け加えて検索すれば、字幕つきの動画が探せる。ここでも、コメントを見てみるのも面白い。Secrets of the SunA Life in JapanFate Stay Nightetc。日本では放送できるのか?よくわからないような、'vice'というアブナイドキュメンタリーも興味深い。The Japanese Love Industry原発20キロ圏内に生きる男(字幕ボタンで英語追加可) 面白い系もあれば(例:WORST Facebook Profile Pics EVER!)、みているだけでお腹が空いてくるやつもある。もちろん、英語指南のビデオもある。(例:RとLの違い)

 

  • ブログなど
twitterでアーティストや有名人をフォローしてみるもよし、redditで英語版の2chを味わうもよし、日々の可笑しいショートストーリーを挙げるFMLなんてのもある。ブログを読んでみるも王道だ。おすすめは日本在住のライターが書くロケットニュースで、ネットで話題になることをよくカバーしていたりする。記事によっては、日本語版も準備されている。例:Rocket Newsの一記事/その日本語版
ここでおすすめしたいのが、マウスオーバーすると単語訳をポップアップするアドオンをインストールすることだ。著者はchromeにweblioのエクステンションをインストールしている。マウスで選択するだけで訳が飛び出してくるので、時間をロスせずに読むことができる。
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自分が読んでいて楽しくて、苦しくならないレベルのものを選ぼう。

 

  • シャドーイング
1.はじめにで書いたことを抜粋する。
有名なSteve Jobsの卒業式スピーチを日本語字幕でみて、感銘を受ける。英文では何を言っているか殆どわからなかったもののリズムが小気味よかったので、youtubeからmp3を抜き出して通勤中の車の中でシャドーイングで真似をはじめたところ、楽しくなってきた。後にStanfordのオフィシャルページにスピーチ全文もあることを知り紙に焼きだして、意味を調べ、何百回も車内や風呂でスティーブジョブズになりきったつもりで、一緒に喋った。骨の髄までしゃぶりつくした。その後は、Steve Jobsの卒業式スピーチから卒業(?)して、Oprah Winfreyのスタンフォード、JK Rowlingのハーバード*3が次のターゲットになった。こちらも含蓄があって、面白いストーリーがあって、感動もできてすぐにはまった。こちらも数百回もやれば、30分もあるスピーチを全文おぼえてしまった。ただしい発音についてはこの時点ではわかっていなかったが、ここで発音が大分勝手に矯正された。他にも嬉しい副作用があり、スピーチ内ででてくるイディオムやフレーズは会話をするときに自然と使えるようになった。
* Text of Steve Jobs' Commencement address (2005)
* Oprah talks to graduates about feelings, failure and finding happiness
* Harry Potter author J.K. Rowling's 2008 Harvard Commencement address | Harvard Magazine


  

2-2.対人

f:id:yojik25680:20131201234048j:plain:w100 google.comで'japan'というキーワードで検索すると4番目に表示されるサイト。外国の方が日本を訪れる際によく見るサイトのようだ。観光地や文化の解説などが豊富にある。ここの"Classifieds"というところで、掲示板にて友人や言語交換相手の募集ができる。*6百聞は一見にしかず。こんな感じだ。他にも、"Question Forum"では、来日される旅行者の方から質問で日々溢れかえっている。人助けのつもりで質問に答えてみても楽しいだろう。"User Reports"では旅行者の旅リポートが上がっている。彼らがどんなところを訪れ、どんな感想があったか生の声を見ていてもおもしろい。
私がこの掲示板に募集の投稿をしたときは、20通くらいメッセージがきで、気が合いそうな人数人に返信し、後にやり取りの場所をskypeに移すようになった。*7人にもよるかも知れないが、同姓相手は続きにくかった。(数通で返信が途絶えた) 後日仲良くなったアメリカの方も当初は同姓相手(募集していた日本人女性)に送っていたが、無視されるか1~2通で途絶えるかだった為、男性に切り替えることにして私に送ったと言っていた。この記事を書くにあたって覗いてみたところ、募集掲示板に若い日本人の比率が格段に増えていたので、今探すのは少し難しいかもしれない。(筆者が使ったのは3年前)
当然相手は日本文化に興味があるか、日本語に興味がある人が多いため、色々きかれた。「なぜ公務員は刺青をしてはいけないのか?」「東京と大阪の文化はどう違う?言葉も違う?」「何故中国は漢字だけなのに日本はひらがなとカタカナがあるのか?カタカナは本当におぼえにくい。」「どういった女性がモテるのか?」etc... 一度、日本人のキュートなロックバンドを教えて欲しいといわれたので、無難そうなL'Arc-en-CielのSTAY AWAYのPVを見せたところ、思いっきり眉をしかめて「これはゲイのバンドなの?」との感想。「痩せすぎだけど、日本人は全員胃下垂なのですか?」とも言っていた。言いたい放題で笑えたが、日本のビジュアル系バンドは人気があると思っていたので、結構感覚は違うんだなあーと思った記憶がある。

 

f:id:yojik25680:20131201234050j:plain:w100 'pal'というのは文通相手の意で、文字通り国際文通相手をさがしましょう、というサイトだ。別に文字通り文通をする必要はなく、mixiライクな自分のページを持て、そこで殆ど事足りる。サイト上のウォールの投稿や、メッセージ機能がある。
いただいたメッセージは家でプリントアウトして鞄に忍ばせ、通勤途中や昼休みに殴り書きで日本語で構成を考えたあと数週間に1回、返信というパターンで繰り返した。数週間に1回というペースだと、同じようなペースが好きでウマが合う人だけ残る。人数は多くないが、10行~20行ぐらいのメールを計100通くらいはしたと思う。日本文の単語をweblioやalcで調べて、慣用句などの訳しにくい言い方であれば、googleで"(表現) 英語で"と付け加え、調べて書いた。今見返せばめちゃくちゃな文が多かったと思うが、真摯に書けば相手もちゃんと色々返信してくれた。このインターネットで調べながら書く行為が、後々にだいぶ効いたと思う。実際に顔を合わせるような知り合いはできなかったが、充分だ。これで文を構築する基礎ができた。会話やチャットと違ってじっくり文を推敲して校正できることと、相手がいるためサボれないのが飽き性の自分にはでかかった。
実際の使い方としては、オンラインにしていると、誰かが自分のプロフィールを乗せたら足跡がつく。またオンラインしている人のプロフィールを見て、面白そうだった写真にコメントするもよし、ヘンなやつならスルーするもよし。気軽にコメントしてみよう。そこからやり取りがはずむパターンが多かった。

 

  • オンラインレッスン
知り合いではレアジョブ一本を駆使して、毎日毎日授業を受けてかなりのレベルまで来ている方もいる。私はあまりお金を払いたくなかったため、数ヶ月に1回、自分の実力を確認する意味でcafetalkというところを使った。合計で10回もやってないと思う。いつもフリートークにしていた。

 

  • 留学生との交流
言語交換相手がたまたま近くに1年留学にくることになったので、月1くらいの頻度で飲みに行っていた。大体彼氏(日本人)の愚痴とか疑問から、比較文化論に発展することが多かった。特によかったのは、映画やシャドーイングから得たフレーズ(インプット)をそのまま試してみることができた。(アウトプット) そこで相手が”?”という顏をすれば、言い換えたり何故わからなかったかを教えてもらったり。対人相手に使った、聞いた表現というものは記憶に結びついているので、机上の本でやることに比べて何倍も濃く、忘れない。相手は所謂チャイニーズアメリカンで、私を含めた、今まで会ってきた一般的な日本人とは異なり、自分の考えていることをクリアに順序立てて説明するところが話していて面白かったように思う。主張するという感じ。また、エリートなので志が高く、けっこう年下なのだが考え方や態度、日本への印象など、色々と刺激をうけたように思う。

 

登録してプロフィールを埋めると、無償で旅行者を泊めたり、逆に無償で外国で泊めてもらうということができるサービス。著者の場合、一部屋余っているので、嫁さんと月に1回あるかないかくらいのペースでゲストを招いている。当然怪しい人もいると思われるが、ユーザー同士で評価して相手のプロフィールにその人のレビューを書きこむことができる。これが他のユーザーへの参考となり、それが上手く働いている様子。英語/ヨーロッパ圏では有名だが、日本ではホストが圧倒的に少ないようでけっこうリクエストがくる。語学の勉強になることは勿論だが、それ以前にまったく違う人生を歩んでいる人と知り合えるというのはおもしろい。泊めるのは1泊~数泊で、一期一会的な感覚が強い。世界を2週目中のサイクリスト夫婦(7年目!)や、リュックサックのベンチャー会社を立上げ途中でアジア圏に工場を探してきた途中、息抜きで北海道でスノーボードを楽しんでから観光のため我が家にきたという、なんともノマド的な28歳の企業家など、面白いゲストが何組もきた。

後日談:彼はkickstarterで3500万円の調達に成功した。ひょんなことからすごい人に会えたものだ。別にその時の話しを書けたらと思う。
Minaal Carry-on: travel faster, happier & more productive by Minaal — Kickstarter

 

500円出して、4~6人の英会話勉強している日本人グループが集い、とにかく喋るというもの。司会進行役だけがおり、1対1トークとかゲームとか区切ってやってくれるので気安く参加できる。喋らな500円が損損。ひたすらアウトプットする絶好のチャンス。
引越ししたので大阪でも東京でも多く参加したが、特に都心の品川~東京駅付近のエリアの上級者テーブルはエリートやアカデミックな人が多く、かなり刺激を受ける。海外在住経験者をよく見かける。終了後に飲みに行くところもあり、使い方では知り合いも増えるかと思う。モチベーションの維持にも繋がることうけあいだ。私も月1~2で参加しているので、もしかしたら貴方とお会いするかもしれませんね。

 

2-3.試してみたが続かなかったこと

日本人が多すぎて、レスポンスがつきにくかった。そもそも自分自身が文法や表現の正確性・校正を求めていなかった

 

ガッついた色気づいた子供が多い。そもそも、30近いの日本人の野郎を相手にする人など殆どいなかった。すぐ撤退。

 

  • 外人が集まるバー
知り合いの女性がパーティーに誘ってくれたのでたまたま行ったが、場慣れしていないと難しいと感じた。ネイティブ同士になると全く会話に入れない。各人楽しむために来ているのに、そりゃあろくに会話もできない20後半の男を(略 女性なら話しかけられ易いのかもしれないが、需要に対して供給が少ない。事実、英語を話したいという日本人女性で固まっていた。音がうるさくて、パーリー系の雰囲気についていけなかった。イベント日だったので、普通の日に行けば印象は違っていたかもしれない。店自体によってだいぶ違うとは思う。allaboutに記事があったので、こちら参考まで。

 

  • P-study system
性格的な問題

 

  • NHKラジオ英会話的なもの
性格的な問題。勉強しています感が耐えられず、すぐ止めた

(目次に戻る)



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3.TOEICについて

3-1.重要点

TOEICはあまり気にしないほうがいい、と1.はじめにと書いているが、そういう筆者自身も会社の方針もあり計10回程度受験していて、やはりこれを目標や指針にしている方と多いと思うので、取り上げることにした。よく言われることは省いたつもりだが、既知だったら申し訳ない。では、詳細に行こう。

  • リスニングにおいて点数を上げる一つの方法として、とにかく文を読むことをおすすめしたい。沢山読むほど、リスニングの点数があがる。高校で習ったように後ろから読み返して訳すクセがなくなり、一回で頭の中に内容を構築できる。=会話のスピードについていける。リスニングでは文を後戻りして考える時間はなく、一度で捉えないといけないからだ。発音を捉えるには、音声を聞くしかないので、平行してやるといいだろう。
  • 全文を読み切ろう。市販のTOEIC問題集では、システマチックに分析して解いていく、という手法がよく見受けられる。問題をパターン化して、設問の空白部の前後文だけを見て“動詞の変化を問う問題”や“語彙の問題”、などと、分類して回答スピードを上げて、時間の効率化を狙う方法だ。また、長文問題でも大事な部分だけななめ読みして答える、といったやり方も推奨されているようだ。しかし、そうしないと制限時間が足りなくなる場合、それは決定的に読むスピードが足りていない。スピードが足りないのは英文を読んだ絶対量が不足しているからだ。そもそも、そんな特殊な対策をしなくても充分に解けるレベルだ。実力があれば頭から全部読みきってから答えても時間が余る。一般的には、TOEIC800点あたりを超えないと、まともに最後まで答えきることは難しいのではないだろうか。少なくとも私はそうだった。また、よくある手法だが、一文を読んで、主語→後半部→動詞、と高校で習ったように後ろから日本語に訳しながら読み返しているとまず時間は余らない。当たり前だけれども、英文は頭から読んだあとに、再び後ろから読み返すことはしない。
  • 800点が一つの区切りだと思う。ここまでくれば基礎力がついているため、自由に好きな題材が選べ、勉強メソッドの選択肢が広がる。参考書ももう要らないだろう。(=ストレスになりにくい。楽しくなってくる)



長々と書いたが、あくまでTOEICはサラッと撫ぜる程度の対策ですませて、実力を確認するために使うのがおすすめだ。

 

3-2.点数別解説

  • 600点未満
問題外なレベルなので、まずはこのラインを超えよう。この段階では、TOEICは何回も受けないほうが無難かもしれない。300点も550点も、どちらともまともに回答できないという観点では一緒だ。受験したとしても、先を見据えてこのレベルの点数の上下は気にしないほうがいいだろう。もし点数が悪かったとしても、ショックを受けないことだ。道のりは長いのだと想像してしまい、やる気をなくしてしまうかもしれない。750点になってやっと入り口に立ったくらいだと思うが、そういった点数よりも、好きになるほうが大事!それでも体系的に学習して点数をあげたいなら、DUO 3.0特急シリーズなどを駆使しよう。
まずは自分の実力を確認するために一度受験し、これからの参考としよう。TOEIC試験はご存じの通りとても特徴的なので、もし初受験だったりするならば、事前に試験形式になれておいて損はない。公式問題集や、初心者用の対策本を一冊やれば十分だろう。

 

  • 600点~750点
私が思うに、一番つらく、挫折しやすい点数域だと思う。そこそこ勉強をしてきているのに、リスニングセクションはモヤがかかったように聞き取れないだろう。構造を理解しようとまともに読んでいたら、リーディングセクションは時間前に終わらない。実践としては、英語のニュースをきいても殆ど捉えられず、面白そうな雑誌や新聞記事をみても数文程度読んだだけで文脈がわからなくなり、機会に恵まれて慣れていなければ会話は厳しい。かと言ってネイティブの幼児/子供用の教材を見ても面白くなく(子供用だから)、小学生レベルの児童書でもかなり苦戦を強いられ*8、英語ができるという実感は多分ないだろう。にも関わらず、TOEICをよくわかってない人から褒められるレベルがこの辺と思う。
この域を超えて日常的に英語に触れていると、英文を読んでわからなくても“慣れ”のためストレスを感じず(これがでかい)、動画なども内容によっては全然わからなかったり、または大体わかったりしてくる。少しずつモザイクが取れていくような感じだ。また、次のステップに行けば雑誌やウェブを気軽に巡回していてもそこまでストレスなく文脈をある程度つかみながら読むことができ、非常に楽になってくる。もう少しだ。

 

  • 750点~
ここからは、勉強はもうやめて、自分の好きなことに関連付けて使用することをオススメする。"使用する"といっても、わからないところや調べるところはあるだろうが、それに付随してどんどんレベルは上がってきて、日常化していく。ここまでくればもう、上がっていくだけだ。

 

3-3.パート別解説

対策なぞ要らない、と書いているので矛盾してしまうかもしれないが 現在筆者はこういうスタイルで受験しているということも参考までに書こうと思う。

  • リスニング Part3/Part4
    1. 質問文をサラッとみる。回答が文形式で複雑なら、見ない
    2. 回答が曜日/数字/時間を問う設問があった場合、詳細にアンテナを張らなければならない問題だぞと身構える。飛行機のディレイで出発時間変更とか、美術館のオープニング日程延期とか、そういう系。余裕があれば、質問内容もチラ見する。
    3. 私の場合、目をつぶって、情景をイメージする。会話が進むにつれ、全体図に絵を付け足していく感じだ。この際、知らない外人が喋っているところを想像すると脳のリソースが食われて音声についていけなくなるので、私の場合は身近なもので代替している。近所の本屋とか、会社のオフィスとか。喋り手もおかんとか、同僚とか上司が英語を喋っているように想像している。実際とのギャップでけっこう笑えてきて楽しい。
    4. ここで脳を使いすぎると、後のPart7(長文記事)でだれて最後まで集中力が持たなくなる。リスニングはあくまでリラックスして受けられるようにしたい。
補足: 目をつぶってきくのは、800点ぐらいになってからだったと思う。それまでは全てを聴き取ろうとしても不可能だったので、問題文と答えの候補を必死に先読みして、せめてキーワードだけは逃さないように神経張り詰めてきいていた。これはしんどいし、余計に聞こえなくなる気がする。

 

  • リーディング Part5/Part6
頭から一文を全部読み切ることができるレベルを目標にする。テクニックに頼らないこと。日本語でもそうだが、正しい言い回しや文のつながりの調子から外れる選択肢は、なんか違うなあ・・・と違和感を感じるので、感覚で解くことができる。とにかくなんでもいいので大量に英文を読めば、勝手にそうなる。語彙を問われる問題はこれで対処できないが、数は多くないので4択の内2択に絞れるくらいになれれば、あまり気にしなくていいだろう。

 

  • リーディング Part7
ダブルパッセージ問題(25問)を先にやる。一番疲れる問題なのに関わらず、問題数が多いので。記事は基本的に全部読みきってから問題文を読んで回答することにしている。

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4.英語を使えるようになると、どうなる?

(執筆中)







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*1:この記事のオリジナルは2013年秋に書いたので、現時点で考えると既に学習開始から4年は経過している。当然現在の状態も変わっています。

*2:時間が最大限に割ける大学生ならば、話は別だけれども

*3:"世界経済のネタ帳"より

*4:こちらの訳が秀逸。http://onomasahiro.net/amazed/84

*5:余談だがなぜかジブリ系は、セリフと字幕が大幅に異なっていて、大きく略されていたので注意が必要である。他の映画は大体同じなのだが・・・。

*6:無料会員登録が必要

*7:今なら、LINEやWhatsappを使う人が多いのかもしれない

*8:8-10歳向けの、'From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler'というNHKみんなの歌のメトロポリタンミュージアムの元ネタとなった小説があるのですが、まともに読めたのは私がTOEICでスコア800くらいになってからです。